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光陰矢のごとし [つれづれ]

6月19日 時々時々

昼食へ急ぎ足で向かう人々が交差するオフィス街。
雨上がりの木々に薄日が射し、湿った草の匂いが
生暖かな風に運ばれて鼻先をかすめる。

シロツメクサを片手に無邪気に裸足で堤防を駆け上がった夕暮れ
スコールが過ぎ去った庭先  這い出すミミズと飛び交う蛍。
愛犬と歩いた雨上がりの芝生  飛び越せずに落ちちゃった水溜り
長い坂道と銀杏並木が続くキャンパスまでの通学路・・・
匂いと共によみがえる昨日よりは昔だけど
そんなに遠い出来事ではない日々。

悠久に時は流れる、そして過ぎ去った時間は戻らない・・・解ってはいるけれど
その速さに追いつけず取り残された心に現実が突き刺さり、涙が溢れだす。

私は未だ未だ子供だよ。
何も成し遂げていないし、全然、成長していない。
小学生の時も、中学、高校、大学の時も
そして社会人になった時も、先輩や親は大きく見えたのに
自分は本当に何も変わっていないのよ・・・

来年はもう少しまともな大人になれているのかな?
自分を好きになれているのかな?
         


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