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"MR." PRESIDENT 中編 [つれづれ]

「Southern Hospitality」

アメリカ合衆国で南部を紹介する時に
よく使われたキャッチコピーです。
北部や西部沿岸地よりも都市化・経済発展が遅れたせいもあり
親切で密接、心優しい地域性を表現した言葉なのだけど
その反面、強い人種差別が根付いていた地域でもあった。

タッカーはハイグレードな街ではなかったけど
夏休みに参加したサマーキャンプや
転校した小学校では有色人種が殆ど居なかった。
(アフリカ系は皆無だったと思う)
クラスメイトの殆どは東洋人を傍で見た事すらなかったようで
人口流動化&都市化が進む前のアトランタ郊外は
肌の色で住み分けがはっきりしていたようである。

程なくして、私達一家は更に郊外に開発され始めた新興住宅地へと移り
学校も「人種のるつぼ」的な感じで、タッカーで受けたような
好奇心の視線、冷たい白い視線のようなものはなくなって来たけれど
だからこそ根深い「人種の壁」というのを感じるようになった。

日本的な陰湿イジメがあった訳ではないし
表立って「これ」という(入店拒否など)差別を受けていないけど
滞在が長くなればなるほど「見えない壁」があり
自分が「異邦人」「マイノリティ」だと強く意識させられたのである。
(馴染めなかったのは私自身の性格に因るのもあるけれど)

                      その3へ 続く。
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